(34)二つ川
二つ川
この川の水源は庵原の高山の麓で、午王堂山の裾を通り、清水インターチェンジの下をくぐって西久保に入り、あとは一直線に西久保の真ん中を突っ切って愛染川に合流し海へ入る。西久保の集落は、終戦直後までは山の手に連なる西久保本区と国道1号線沿いに固まる西久保原との二つに大きく分かれ、その中間は広々とした田圃や畑であった。従って昔からこの川は貴重な潅漑用水だったというわけである。耕地整理の行われた昭和初年以前までは川は今のように真っすぐではなく、その上手の上を通って小学校へ通ったものだと古老は言う。戦前頃迄はこの川に、蟹、どじょう、うなぎ、めだかそれに夏には蛍などもいて、子供たちのよい遊び場でもあった。二つ川の名の由来は、バスの通る県道を過ぎた辺りで川が二つに枝分かれしていたことによる。ちなみに、この川の東側を字川東(あざかわひがし)と呼ぶ。
