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(22)念仏供養塔

念仏供養塔

 東海道から尾羽・庵原方向へ通ずる脇道の入口にあって、自然石の供養塔で現在は小長井龍一氏宅の東すみに位置している。

銘文・念仏十二億万偏供養塔
造立年・明和五戊子年七月(1768)

 ここは横砂村の高札場もあった所で、江戸幕府の命により道中奉行所がその配下の役人を動員して、文化3年(1806)に完成した東海道分間延絵図に念仏供養塔と高札場が見える。

 念仏とは、本来が浄土教で口唱される「南無阿弥陀仏」のことで、その浄土信仰が容易で庶民に受け入れ易く、情緒的雰囲気があり、それが大衆化して行った。その信仰が益々広がりを見せ、宗派を問わずに超宗派的となって各地に口唱念仏をする念仏講が結成されるようになった。念仏講がその祈念を達成し所期の目的を果たすと、信仰の象徴として念仏供養塔を造立した。その念仏供養塔の建立を見るのが、鎌倉末期からと言われているが、念仏百万偏供養塔が最も多く、十二億万偏供養塔は大変に珍しく貴重な供養塔と言える。横砂村に於ても江戸時代熱心な念仏講があったと考えられる。

袖師ふるさとの路(22)念仏供養塔

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